2013年11月3日日曜日

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

村上春樹. (2013).『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』. 東京: 文藝春秋社.


 時間ができたので、学校図書館で借りて読んでみた。

 学生時代に日本の近代文学に触れ、とりえず手当たり次第春樹作品を読み漁っていた頃のことを思い出した。

 目の覚めるようなメタファーと、迫るような心情描写に少し食傷気味になりながらも最後まで読破。ストーリーとか登場人物の個性とか、そういうものが背景化されて、世界観自体が強烈に押し出されるような不思議なレトリックにはやはり惹かれてしまった。多様な解釈が生まれる美術館の一枚の絵のような奥行きがある作品。春樹ワールド恐るべし。

2013年2月5日火曜日

Language Processing

時間ができたので学校の備品として購入していただいた、英語教育遺産DVDを視聴。

その中で講師の先生が取り上げていた概念を確認。

■ Rule-based processing

■ Exemplar-based processing

Skehan.P (1998):A Cognitive Approach to Language Learning

現場に出ているとこういった類の読書から離れてしまうことを実感。心理言語学系の論文を漁っていた大学院時代が懐かしい。自分も座学の視点から日々の実践を省察する機会を増やさなくてはと胸襟を正す。

2013年1月9日水曜日

Rapport

入試業務の合間を縫ってDVDを視聴。

MEXT. (2012).「高等学校版 新学習指導要領に対応した外国語活動及び外国語科の授業実践事例映像資料2」.MEXT

 英語で英語の授業を行うヒントとして、他校での取り組みを観る機会は非常に刺激的です。

 ポイントは、各学校においての役割を明確にすることだと思います。地区トップの進学校、2番手校、中堅、商業高校・実業高校、様々な校種やカリキュラムに応じた各校の実情がある中で、その実情に即したオリジナリティを発揮して、全体的な大きな流れに乗っていく必要があります。

 自分に何ができるのか、この機会に再考してみたいと思います。

2013年1月5日土曜日

Item

久しぶりにまとまった時間が取れたので読書。

四角大輔. (2012).『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと 』. 東京: サンクチュアリ出 版.

 本作の内容そのものよりも、NZの永住権を取得し実際に移住した著者の自然観に興味を持って読み始めた。

周囲のノイズを消し、シンプルな人生から得られるクリエイティブな発想や思考法から得られるものを大切にというのがメインアイディアであるように感じた。

何かをモノを購入する際に考えてみたいことが参考になったので以下にメモ。

"そのモノについて、自分は誰かに熱く語れるか?"
"これから得られる'便利さ''と、これを持たない'自由さ'とではどっちが大事か?"  
"「モノを手に入れる」から「自由を一つ失う」へ"   (p. 42)
          "「安いから買う」から「これだから買う」へ" (p. 48)


 確かに周囲にモノが溢れていると、ふと手に取ったモノから感じるインスピレーションであったり、ひらめきのようなものを得られることもある可能性を度外視すれば、整然とされたシンプルな思考を邪魔するノイズになる場合もあるだろう。「断捨離」を斡旋する流行の自己啓発本には目を通したことがなかったので、今回このような背景を持つ著者に興味をもってこのテーマについて考えさせられたのはわりと良かったのかもしれない。つい衝動的に買いに走ってしまって後々使わないじゃないかと後悔したり、似たような不必要のものをストックしてみたり、自分にも何度も買いの失敗経験がある。こういったポイントについて立ち止まって省察する習慣を身に着ければ、もっと能動的で上手なアイテムの選定ができると思う。