2012年12月19日水曜日

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第17回関東地区高等学校英語教育研究協議会群馬大会@前橋市民文化会館 に参加。

朝一でリーディングの分科会に参加。

茨城の先生方の共同研究は、多様なproficiencyをもつ高校間における英語主導による実践記録で、中期にわたるサンプルとして大いに価値のある研究であり、参考になりました。

熟達度に応じたそれぞれの高校英語の担う役割があるなあと再確認させられました。


群馬の先生の発表は、いわゆる進学校における疑問文作成課題に関する実践でした。
より深い読解、とりわけ背景知識と統合させた高次処理を引き出すには効果的な指導法であり、具体的な手だてとして有益であると思いました。

自分の授業にもアレンジを加えて部分的に使用してみようかなと思います。生徒の発問作成においてはミステイク(単なる躓き)とエラー(規則性のあるコンスタントな誤り)を区別し、適切なフィードバックを与える必要があると思います。エラー訂正のタイミングとしては、コミュニケーションが成立している時点では介入せず、broke down が生じた場合には必ず手を入れるという助言もありました。

続いてスペシャルセミナーとして、吉田研作先生(上智大学教授)の「今後の日本の英語教育」についてのお話を拝聴。

多角的な視点から、実証的なデータを裏付けに日本人の英語力の向上が急務であることについて話をされました。氏の流暢な英語に胸襟を正さなくてはと感じた講演でした。大学入試制度に大きなメスを入れなければ真にコミュニカティブな英語教育の実践は現状成立しないのではと感じます。そういった意味ではTEAPのような入試形態の普及が今後進むにつれ、英語教育とその実践の真価を問われる日が今後来るかもしれません。期待大です。

続いて昼食を挟み、卯城祐司先生(筑波大学大学院教授)の「英語で英語を読む授業」についてのワークショップに参加。氏の話術に脱帽。あれだけ観客を飽きさせない技術は一体どうすれば身に付くのか。dictoglossやretellingをペアワーク形式で実践してみたり、新学習指導要領を踏まえ授業を変えていく際に私たちが考えねばならないことについていくつかの指標を与えていただきました。

新著も出たので必見です。


今回は関東ブロックの関係者にも会うことができ、実りの多い講習会でした。

次回も是非参加したいと思います。

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